Kyashのアプリを開くと、残高の横に「出金可能」という小さな数字が出ていることがあります。
Kyashの残高を現金にしたいとき、見るべきなのはこの数字です。
公式に現金として引き出せるのは「Kyashマネー」だけで、手数料は1回220円です。
カードでチャージした分やイマすぐ入金で入れた分は「Kyashバリュー」になり、どの方法でも出金できません。
この記事では、残高が2つに分かれる理由と、「出金可能残高が足りません」と表示される原因、出金先ごとの上限を公式ヘルプの内容で確かめていきます。
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Kyashで現金にできるのは「出金可能」の数字までです

Kyashの残高は、見た目は1つの金額でも、中身は2種類に分かれています。
どちらに入るかは、お金を入れた方法で決まります。
Kyashマネーとバリューの違い
Kyashの公式ヘルプでは、残高を「決済や送金機能、出金に利用できる残高(Kyashマネー)」と「決済と送金機能に利用できる残高(Kyashバリュー)」に分けて説明しています。
どちらも買い物や送金には使えますが、銀行口座やATMへ引き出せるのはKyashマネーだけです。
Kyashバリューは資金決済法上の「第三者型前払式支払手段」にあたり、規約でも原則として現金の払戻しが禁止されています。
入れ方ごとに、どちらの残高になるか
公式ヘルプで確認できた範囲を表にまとめました。
| 入れ方・状態 | 入る残高 | 出金 |
|---|---|---|
| 銀行口座からの入金(本人確認アカウント) | Kyashマネー | できる |
| クレジットカード・デビットカードからの入金 | Kyashバリュー | できない |
| Kyashポイント・ギフトコード | Kyashバリュー | できない |
| イマすぐ入金(あと払い) | 出金の対象外 | 支払い後もできない |
| 本人確認の前から持っていた残高 | Kyashバリュー | できない |
| 本人確認をしていないアカウントの残高 | すべてKyashバリュー | できない |
たとえば銀行口座から5,000円、ポイントから1,000円分を入れた場合、残高は6,000円と表示されますが、出金できるのは銀行口座から入れた5,000円だけです。
永井千尋「出金可能残高が足りません」と出る理由
出金の画面でこの表示が出たときは、次のどれかに当てはまっていることが多いです。
- 出金したい金額に手数料220円を足すと、出金可能な残高を超えている
- 買い物でKyashバリューを使い切り、Kyashマネーが減っていた
- 残高の多くがカード入金やポイントなどのKyashバリューだった
- 本人確認の前に入れた残高が残っている
- イマすぐ入金で入れた分を出金しようとしている
手数料220円の分だけ足りないことがある
Kyashの出金操作手順のページには「出金額と出金手数料の合計が出金可能な残高を超える場合、出金できません」と書かれています。
出金可能な残高がちょうど10,000円なら、引き出せるのは9,780円までです。
出金額を220円減らすか、不足分を入金すると出金できるようになります。
出金の受付が終わったあとは取り消し(組戻し)ができないため、金額と口座を確かめてから進めましょう。
買い物ではバリューから先に減る
マネーとバリューの両方を持っている状態でカードを使うと、先に減っていくのはKyashバリューのほうです。
バリューが足りなくなったところで、はじめてKyashマネーが減っていきます。
つまり、カード入金分がたっぷり残っている間はKyashマネーは減らず、バリューを使い切ったあとの買い物で出金できる分が少しずつ減るという流れです。
「思ったより出金できる額が少ない」と感じたら、最近の支払いでバリューが尽きていないか、利用履歴を見返してみてください。
本人確認の前に入れた残高は出金できない
本人確認が済んでいないアカウントでは、入れ方に関係なく残高はすべてKyashバリューになります。
あとから本人確認を済ませても、それ以前から持っていた残高は出金できないままです。
2021年2月4日以降は、銀行口座の登録だけでは本人確認にならず、スマホでの本人確認(eKYC)かKyash Cardの有効化が必要になっています。
出金を考えているなら、お金を入れる前に本人確認を終えておくほうが無駄がありません。
銀行口座・セブン銀行・ローソン銀行の上限と手数料
Kyashマネーの出金先は3つあり、どれも手数料は1回220円です。
違いが出るのは、1回・1日に引き出せる金額と、1,000円単位かどうかです。
| 出金先 | 1回の範囲 | 1日の上限 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| 銀行口座 | 100万円まで | 24時間で100万円まで | 220円 |
| セブン銀行ATM | 1,000円〜30万円(1,000円単位) | 30万円まで | 220円 |
| ローソン銀行ATM | 1,000円〜20万円(1,000円単位) | 30万円まで | 220円 |
ATMの1日の上限には、手数料は含まれません。
出典:Kyashサポート「セブン銀行ATMからの出金操作手順」
ATMで引き出すときの流れ
セブン銀行ATMとローソン銀行ATMは、カードを使わずアプリとQRコードで引き出します。
- Kyashアプリで「出金」を開き、使うATMを選ぶ
- 自分で設定したパスコードを入力する
- ATMの画面に出たQRコードをアプリで読み取る
- アプリに出た「企業番号」と「認証番号」をATMに入力する
- 出金額を選んで現金を受け取る
ATM出金も本人確認アカウントだけが使えます。
1,000円単位なので、出金可能な残高が1,500円なら引き出せるのは1,000円です。
急ぎでなければ銀行口座でも十分
銀行口座への出金は1円単位で指定できるため、端数まで引き出したいときに向いています。
一方で、今日の買い物で現金が要るならATMのほうが早く手元に届きます。
どちらも手数料は変わらないので、金額の区切りと急ぎ具合で選べば大丈夫です。
イマすぐ入金の手数料と支払い期限
イマすぐ入金は、Kyashに残高を先に入れて、翌月末までに支払うあと払いのしくみです。
「今すぐ残高が増える」という名前ですが、入れた残高は支払いが済んでも出金できません。
使い道は、Visaのお店での買い物か、支払い後の送金に限られます。
金額ごとの手数料
1回に申し込めるのは3,000円〜50,000円で、1,000円単位です。
| 申込金額 | 手数料 | 申込金額に対する割合の目安 |
|---|---|---|
| 3,000〜10,000円 | 500円 | 5%〜約17% |
| 11,000〜20,000円 | 800円 | 4%〜約7% |
| 21,000〜30,000円 | 1,150円 | 約3.8%〜約5.5% |
| 31,000〜40,000円 | 1,500円 | 約3.8%〜約4.8% |
| 41,000〜50,000円 | 1,800円 | 3.6%〜約4.4% |
3,000円だけ申し込んでも手数料は500円なので、少額ほど割高になります。
翌月末までに払えないとき
支払い期限は入金した月の翌月末で、Kyashマネーの残高かコンビニで支払います。
遅れると、入金額×14.6%÷365×延滞日数で計算した遅延損害金がかかります。
支払いが残っている間は、Kyashバリューを送金に使うこともできません。
永井千尋Kyashの規約は換金目的の利用をはっきり禁じています
出金できないKyashバリューやイマすぐ入金の分を、ギフト券や商品に替えて業者に買い取ってもらう方法がネットで紹介されることがあります。
しかしKyashの規約には、換金目的の利用を禁止する条文があります。
| 規約 | 条文 |
|---|---|
| Kyashマネーアカウント利用規約 | 第23条(禁止行為)e「換金を目的として本サービスを利用する行為」 |
| Kyashバリューアカウント利用規約 | 第13条(Kyashバリューの換金・払い戻しの禁止)、第19条(禁止行為)e「換金を目的として本サービスを利用する行為」 |
業者を通したときに失うもの
イマすぐ入金で3万円を入れて業者に回すと、まず手数料1,150円がかかります。
そのうえ業者の取り分が引かれるため、手元に届く現金は3万円より少なくなります。
一方で、翌月末に支払う金額は3万円と手数料1,150円のままです。
アカウントが停止され、チャージ済みのお金ごと動かせなくなるおそれ(規約違反と判断された場合)もあります。
どうしても業者に頼るなら、サイトに会社名・所在地・古物商許可番号が揃っているかを見たうえで、振り込まれる金額は申込み前に書面やメールで残る形でもらっておいてください。
後払い系の業者を比べるなら、バンクレジットのように会社情報を載せているところでも、条件は公式サイトで確認してから判断しましょう。
困ったときの相談先
相手が返金に応じない、送った本人確認書類の扱いが不安、というときの窓口は消費者ホットライン「188」で、住んでいる地域の消費生活センターにつながります。
金融庁は、後払いを使って先に現金を渡す取引について「経済的な実態が貸付けであり、業として行う場合には、貸金業に該当するおそれ」があると注意を呼びかけています。
出金できる額では足りないときの考え方
Kyashマネーを全部出金しても足りない場合は、Kyashの中で無理にお金を作ろうとしないほうが傷は浅く済みます。
まずは、足りないのが「お店での支払い」なのか「現金そのもの」なのかを分けて考えてみてください。
支払いを来月に回せば済む場合
ネット通販や公共料金の支払いなら、現金にしなくても後払いで乗り切れることがあります。
ほかのアプリの後払いの上限や手数料は、アプリごとに比べておくと選びやすくなります。

ほかの電子マネーに出金できる残高がないか
PayPayやメルペイなど、ほかのアプリに出金できる残高が眠っていることもあります。
種類ごとの出金の可否は、電子マネー全体の一覧で確かめられます。

PayPayの残高を銀行口座へ移す手順は、PayPay残高の記事で詳しく見られます。

永井千尋Kyashの出金に関するよくある質問
Kyashの残高はコンビニで引き出せますか?
コンビニで現金を受け取りたいときは、セブン銀行かローソン銀行のATMを使います(対象は本人確認アカウントのKyashマネー)。
どちらも1,000円単位で、手数料は1回220円です。
カード入金分などのKyashバリューは引き出せません。
クレジットカードでチャージした分は出金できますか?
できません。
クレジットカードやデビットカードからの入金はKyashバリューになり、出金の対象外です。
登録したカードの口座に戻すこともできず、Visaのお店での買い物や送金に使う形になります。
本人確認をすれば、今ある残高も出金できますか?
本人確認の前から持っていた残高は、確認が済んだあとも出金できません。
本人確認後に銀行口座などから入れた分がKyashマネーになり、出金できるようになります。
イマすぐ入金の支払いが終われば出金できますか?
支払い状況に関係なく出金はできないと、Kyashの公式ヘルプに明記されています。
支払い後にできるようになるのは送金だけです。
出金を取り消すことはできますか?
出金の受付が完了したあとの取り消し(組戻し)はできません。
口座番号や名義の誤りに気づいたら、すぐアプリから問い合わせてください。
Kyashの現金化は、出金可能の数字と手数料220円から考えましょう
裏を返すと、本人確認をしていないアカウントの残高やKyashバリューは、公式の手段では現金に戻せません。
出金先は銀行口座・セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMの3つで、手数料はどれも220円です。
「出金可能残高が足りません」と出たら、手数料の分、バリュー優先の消費、本人確認前の残高、イマすぐ入金の分を順に確かめてみてください。
カード入金分やイマすぐ入金分を業者で換金すると、Kyashの規約に反し、利用停止と翌月の支払いだけが残るおそれがあります。
足りない理由が支払いなのか現金なのかを分けて、無理のない方法を選びましょう。


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